ひとときの駿感.blog

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【映画鑑賞】教皇選挙


鑑賞日時3/23(日)8:45〜
映画館:TOHOシネマズ六本木ヒルズ

 全世界カトリックのトップのローマ教皇が死去した。次の教皇を選挙で決めなければならない。選挙運営を仕切ることになった枢機卿ローレンス(レイフ・ファインズ)の苦悩は深まる。

 この作品を観ようと思った理由は題材が好きなことと、主演がレイフ・ファインズだったからだ。あらゆる出演作を観ていて『オスカーとルシンダ』では牧師を演じていた名俳優である。

 映画館では最前列に座っていて、大画面に向かって足を伸ばしてほぼ仰向けの状態で鑑賞に没頭していたが、ラストの展開で驚きのあまり、背中ごと席からずり落ちそうになってしまった。

 これは痛烈なリベラル批判の作品だと解釈して終始痛快だった。リベラルがグローバルに50年以上コツコツと築いてきた"おためごかし"が炙りだされた。

「人間においては、実存は本質に先立つ」

 遠い昔に仏哲学者が言った言葉だけど、まさに何よりもまず人間の現実存在(身体)があって概念は後から思考されるものなのである。

 慣習や制度、ルールは結局フィクションに過ぎない。都合の良い利己的な相対化は自らのクビを締める。教皇には本当はなりたくないと不意に吐露した数人の枢機卿だけはそのことに気づいていたのである。