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【映画鑑賞】IMMACULATE聖なる胎動

『IMMACULATE聖なる胎動』

鑑賞日時:7/26(土)18:40〜

鑑賞映画館:ヒューマントラストシネマ渋谷

 冒頭のシーン。若いシスターが闇夜に修道院から脱出を図るも門外へ出たと思いきや脚を掴まれ院内に連れ戻されてしまう。棺桶なのか?土で固められたような閉所に仰向けで密封される。あの阿鼻叫喚の描写の恐怖はあたかも観客の私自身が今この瞬間に閉じ込められている臨場を体験しているような感覚に陥ってしまった。けっこう長かったからか。背筋が凍るような思いが続いて大変苦しかった。

 しかしやがて、入国審査で開けられたキャリーケースの中にイタリア語入門の本が映り、言葉の通じないイタリア人の入国警備員達相手にしどろもどろする尼僧姿のシドニー・スウィーニーを目撃して私達は格別にホッとするのである…が、それもつかの間。

 『恋するプリテンダー』の小生意気だけど可憐なビーの余韻を感情に同期できたのはここまでである。

 なるほど…すべては神が計画(黙示録)されていたことなのである。天地創造、マリアの処女懐胎、キリストの磔刑と復活、産業革命、科学技術、遺伝子操作、クローン技術…

 しかしシドニー・スウィーニーは終末論の思想に侵された修道院の所業に見事ノーを突きつけた。驚異的な力業なのである。しかも現実世界にこれから起こることへの先取りのような気もする。

 後半のスプラッター描写の嵐には苦手なこともあって疲れてしまったけど、この作品が随所にみせる『呪いの館』などのイタリアンホラーやダン・ブラウンの小説を映画化した一連の作品、さらに『オーメン』や『ローズマリーの赤ちゃん』までも参照し尽くしてリスペクトに溢れていることが素晴らしい。

 あと付け加えたいこと。パンフレットを読んでも明らかなように、これら映像表現すべてはシドニー・スウィーニーの趣向が完璧に反映されたとしか思えない仕上がりなのである。

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