2014-08-24 風は過去のほうから来た。 季節の表情 <<風は過去のほうから来た>> 不可逆的に過ぎてゆく時間に ささやかな追憶が許されるならば 僕は森深い落ち葉のクッションを踏みしめながら 目的もなく歩んでいただろう。 <<思い出せた?>> 寂しい秋の手に惹かれながら 物の影が止まるように 頭上に差し迫った空が それは思わず手が届きそうで やがて風が葉を振り落す季節 僕自身が不在な時間と場所を 今でもいとおしく思う。